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伊勢の旅⑤-2 神のフリをするもの

秋になったな! 優次です( ,_ノ` )y━・~~~

細切れにてお送りしております。

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神社についてからも、彩楓はあまり気が乗らなかった。

小雨が降り止まない。

そのせいかはわからないが、息子も「いかない」と言っている。

しかし優次は先に降りてさっさと行ってしまった。

昨夜、地図を見たときには、確かにココに来るべきだと感じた。

その感覚には自信を持っている。

きっと、来るべき何かがあるのだろう。

 

image

kumori

 

気の乗らぬまま、彩楓は車から降りた。

一礼して鳥居をくぐると、何だか嫌な感じがした。

優次が手水舎から声をかけてきた。

 

「ねーねーこの手水舎、面白いよー」

 

行ってみると、石のカエルの口から水が流れていた。

手水舎の柱やその周りには、やたらと立て札や張り紙があった。

古くて剥がれかかっているものあれば、

先週に貼ったばかりのような新しいものもあったが、

内容は、ネガティブで細かく、強い口調のものばかりだった。

 

子供は悪さをするな

大人は子供をよく見張っておけ

汚すな

あちこち勝手に触るな

 

それを見ていると、嫌な感じがますます強くなった。

高架下コンクリートの落書き。そういうものを連想してしまう。

 

image

rakugaki

 

普段なら、すぐに引き返す。

こんな場所には一時もいたくない。

しかし、もしかしたらそれは、食わず嫌いだったのかもしれない。

こんな場所でも、行ってみれば案外すごい神様がいたり、

霊的にすごいエネルギーがあったりするのかもしれない。

不安の中に、少しの希望を見出す。

ここは、来るべきと感じた場所だ。

自分がここに来ると決めた手前もあり、今更引き返すわけにもいかない。

 

社殿のほうから、一人の男がこちらに向かって歩いてくる。

服装から、一見してここの神職だとわかる。

まだ若い。

挨拶をしようと、目を見た。

 

その瞬間、相手は顔を伏せ、挨拶を拒否した。

彩楓は驚いた。

神職の者は、普通礼儀正しい。

プライベートならともかく、少なくとも境内で装束を着ている間は、参拝客と目が合えば挨拶するものだ。

 

--殺伐としている--。

 

そう思った。

まるで、電車で乗り合わせた他人同士のようだ。

 

image

image132

 

やはり、ココはおかしい。

彩楓はそう思いながら、カエルが吐き出す水で手を洗った。

 

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つづくよ

伊勢の旅⑤-1 神のフリをするもの(前半)

バイザウェイ 優次です( ,_ノ` )y━・~~~

今回の写真はサムネ表示していません。

「見る」をクリックすると表示されますが、霊的に敏感は人はクリックしないでください。

見たい人だけ自己責任で見てね!(一応ボカシは入ってます)

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ウザかわいい妖怪のいる宿。

夜もふけた頃、優次は布団の中に入ってスマホをイジっていた。

宿の周辺の神社を検索していたのだ。

優次は旅先でも、朝はなるべく神社に参拝するようにしている。

いくつか出てきた候補を彩楓に見せる。

 

ここだな

 

彩楓がひとつの神社を指さした。(以下A社とする)

神社の名前や地図、写真を視るとピンと来るものがあるという。

このようにして決まる参拝先は、いつも氣の良い神社でハズレがない。

神様が出てきて、何かしらのメッセージをくれる事も多い。

それがいつもの習慣であり、必然であり当然であると、優次も彩楓も考えていた。

しかし今回は、それまでとは事情が違っていた。

彩楓の立ち位置である。

 

--もう、中道ではない--。

 

中道でいる者の必然と、光の側に立つ者の必然は、違う。

 

翌朝、宿をチェックアウトした優次達は、早速A社に車を走らせた。

まだ、小雨がパラついていた。

ほどなくA社に到着し、駐車場を探す。

境内に、ドラム缶ほどの太さの大木が、2メートルほどの間隔で何本も生えており、

その一帯が参拝客の駐車場になっていた。

優次は、大木の間を縫うように車を停めた。

後席の息子に声をかける。

 

「着いたよ~、神社行くよ~」

 

いつもなら一緒に参拝したがる息子だが、この時は違った。

 

「行かない、ここ、神社じゃない」

 

意外な返事だった。

しかし息子の言葉を否定はしなかった。

連れて行けとせがまれ、あれやこれやと付き合わされるのも面倒だ。

大人だけでさっさと参拝を済ませてしまおう。

 

「じゃあ、父ちゃんと母ちゃんだけで行ってすぐに帰ってくるから、待っといてね?

「うん」

 

車から降り立つと、靴の下でジュジュっと音がした。

半ば朽ちた木の葉が幾重にも積もり、スポンジのように雨水を含んでいるのだ。

小雨は、まだパラついていた。

 

稲荷社ではないが、鳥居が朱かった。

奇妙に思ったが、そういう神社もあるのかな、くらいにしか思わなかった。

aku01

 

手水舎で手を洗っていると、遅れてやってくる彩楓が見えた。

鳥居をくぐる彩楓に、手水舎から声をかける。

 

「ねーねーこの手水舎、面白いよー」

 

やたらと、注意書きの多い手水舎だった。

立て札があったり、柱に張り紙があったり、その全てが注意書きだった。

しかし何より面白いのは、手水の出処だった。

龍や竹筒、ただの水道カランなどはよく見るが、

その手水舎では、石のカエルが水を吹き出していた。

aku02

 

彩楓もきっと面白がるだろうと思って声をかけたのだが、

彩楓からは特に返事もなく、うつむき加減の表情は少し暗く見えた。

 

--雨の、せいか--。

 

もやもやとした曇り空を見上げ、優次はそう思った。

メガネに、雨粒がついた。

 

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ええ、つづきます。

伊勢の旅④ 妖怪ウザカワ

おいえええええ

なんという久々、優次です!

 

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救世観音を見た後、その日の宿に向かったのですが、空模様がだんだん曇ってきました。

宿に着いた頃には小雨が降っていました。

チェックインを済ませ部屋に荷物を置き、ちょっと買い出しでも、と家族で部屋を出ました。

通路の突き当りが、上半分に窓ガラスのついた引き戸になっていました。

そこは非常口になっていて、引き戸の向こうは外階段のようです。

 

IMG_3162

 

上半分が見えて、下半分が見えないと、なんとなく窓の向こうをのぞいてみたくなるものです。

引き寄せられるように僕達は非常口に向かいました。

 

実際の写真

IMG_2910

 

見ての通りただの外階段だったのですが、彩楓が突如

 

「ああ! ええ? ちょっと、ココ!」

 

と大きな声で驚いて、次の瞬間急にヒソヒソ声になり

 

「ねえねえ、ここね」

 

と僕に耳打ちしてきました。

僕もつられてヒソヒソ声になりながらもわけわからず

 

「え? 何々?」

 

「ここ、妖怪がいるんだけど・・・ブフォwww」

 

妖怪だと? それは尋常じゃないな! しかし彩楓はなぜが語尾が吹き出している。

 

「妖怪てヤバいんじゃないの? つうか何で笑ってんの?」

 

「いや、それがさ・・・」

 

なんでも、階段の上に人間ではない何かが座っており、

 

IMG_3164

 

あれ? これ変だな普通の霊でもないし、と思ってみていると、そいつはクルっと振り返り

 

IMG_3163

 

おっといけねえ、オイラとした事が、

人間に見つかっちゃいけねえのに、

こりゃしまったしまったウエッヘヘヘ

 

と言いながら、自分で頭をペチペチしながらピョコピョコと階段を降りていったそうです。

しかしその言葉とは裏腹に、そいつは明らかに自分からわざと見つかろうとしていて、

階段を降りていくにもわざとゆっくりと降りて行きながら時々振り返り、やたらとアピールしていたそうです。

つまり、キャラ的にかなりウザい感じなのですが、見た目や動きとかがコミカルなので少し可愛くもあり、総合的にはウザ可愛い奴。

 

どんな? どんな姿してんの?

 

小さくて丸い黒い目、鼻はあったかどうかよくわからないがツルっとしていた。

耳は、イルカやアザラシのように、小さな穴だけが開いており、耳たぶはない。

頭だけが大きく、体は小さく痩せている。

ほぼハゲだが、少し毛があり、それが濡れて頭に張り付いている。

 

つまりこんなん↓

IMG_3165

 

あ、そ、そうなの・・・で、そいつ悪さとかしないの?

 

大丈夫大丈夫、人間が悪さして怒らせれば何かするだろうけど、基本いいやつでこの旅館にお客さん呼んでると思う。

 

へー、面白いね、それでこの旅館は繁盛してんのかねえ。

 

などと話しながら買い出しに行き、戻ってくる頃にはすっかり外は暗くなっていました。

しばし部屋でくつろいで、さて大浴場に行くか、と部屋を出ました。

非常口がどうしても気になります。

そっと伺うように眺めていると、彩楓が小さい声で

 

いる、今いるよ・・・頭が、窓の向こうに見えてる。

 

またもウザ可愛さを発揮し、アピールしているようです。

よろしい、ならば撮ってやろう!

早速、スマホで動画を撮りながら近づきました。

 

撮れるかな~?

 

しかし近づいたときにはもういませんでした。

動画を、視える人が視ても妖怪は映っていないと思います・・・残念 ><

しかしすぐそばの部屋の名前が「耳なし」とは・・・

旅館の人もウザ可愛い奴に気づいているのかな?

 

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つづくぞ!

プロフィール

望月優次

Author:望月優次

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